·AVIFWebP画像形式

AVIF・HEIC・WebP の違いと使い分け — 次世代画像フォーマット比較

JPEG・PNGに続く次世代フォーマットとして登場した AVIF・HEIC・WebP。 いずれも「JPEG より小さく・きれい」を謳いますが、得意領域や対応状況は大きく異なります。 この記事では3形式を徹底比較し、用途別の選び方を整理します。

結論:用途別の選び方

  • Webサイト掲載:WebP(対応率が最も高く安定)
  • 最高品質を追求するWebサイト:AVIF(ただしエンコードが重い)
  • iPhoneでの保存・Apple製品内での共有:HEIC(容量節約に最適)
  • SNS投稿・汎用共有:JPEG(互換性優先)またはWebP

各形式の概要

WebPGoogle / 2010年

Google が開発した画像形式。JPEG・PNG の後継として設計され、可逆・非可逆・透過・アニメーションすべてに対応します。 現時点で最も広くサポートされている次世代フォーマットで、主要ブラウザのシェア95%以上で表示可能です。

  • JPEG 比 約25〜35%のファイルサイズ削減
  • Chrome / Firefox / Safari / Edge すべて対応
  • エンコード速度が速く実用的
  • SNSはほぼ対応済み(一部自動変換)
AVIFAlliance for Open Media / 2019年

動画コーデック AV1 をベースに開発された最新の画像形式。圧縮効率は3形式の中で最も高く、 HDR・広色域(P3など)にも対応します。ただしエンコードに時間がかかるため、大量処理には不向きです。

  • JPEG 比 約40〜50%のファイルサイズ削減
  • Chrome / Firefox / Safari(v16以降)/ Edge 対応
  • エンコードが遅い(WebPの数倍〜数十倍)
  • SNS対応はまだ限定的
HEICApple(HEIF規格)/ 2017年〜iOS採用

HEIF 規格をベースに Apple が採用したコンテナ形式で、iPhone のカメラがデフォルトで使用します。 JPEG の約半分のサイズで同等の画質を実現しますが、Apple 以外の環境では互換性の問題が発生しやすいです。

  • JPEG 比 約50%のファイルサイズ削減
  • Apple 製品間では最適。Windows・Android では要変換
  • Web ブラウザでの表示は基本的に非対応
  • SNS では自動変換されることが多いが画質が落ちる場合も

3形式の比較表

項目WebPAVIFHEIC
圧縮率(対JPEG)▲ 25〜35%削減◎ 40〜50%削減◎ 約50%削減
画質良好最高水準良好
透過対応
アニメーション◯(Live Photos)
ブラウザ対応◎ 全主要ブラウザ◯ 主要ブラウザ✕ ほぼ非対応
SNS対応◯ ほぼ対応△ 限定的△ 自動変換
エンコード速度◎ 速い✕ 遅い◯ 速い
Windows で開く△ コーデック必要
主な用途Webサイト全般高品質Web配信iPhone保存・Apple共有

シーン別の使い分け

Webサイト・ブログに画像を掲載する

WebP

ブラウザ対応率が最も高く、エンコードも速い。迷ったらこれ。

表示速度とファイルサイズを極限まで削りたい

AVIF

圧縮率は3形式でトップ。ただしエンコードが重いのでビルド時間に注意。

iPhoneで撮った写真をそのまま保存・Apple間で共有

HEIC

容量を節約しつつ高画質。Apple エコシステム内では最適解。

SNSに投稿する

JPEG または WebP

AVIF・HEIC は SNS 側の対応が不安定。JPEG が最も安全、WebP も多くで対応済み。

Windowsユーザーやビジネス相手にファイルを渡す

JPEG または PNG

AVIF・HEIC はコーデック次第で開けない場合がある。互換性重視ならJPEG一択。

よくある質問

Q. AVIF は WebP の上位互換?

圧縮率と画質の面では AVIF が上ですが、エンコード速度・ブラウザ対応・ツール対応の面では WebP が優れています。現時点では「Web 全般には WebP、画質にこだわる場面に AVIF」という使い分けが現実的です。

Q. HEIC は Web に向いていない?

はい。HEIC はデバイス内保存・Apple 間共有に特化した形式で、Web ブラウザでの表示には対応していません。Web に使う場合は必ず WebP か JPEG に変換が必要です。

Q. AVIF のエンコードが遅いのはなぜ?

AVIF のベースとなる AV1 コーデックは計算コストが高く設計されています。デコード(表示)は速いですが、エンコード(変換)は WebP の数倍〜数十倍の時間がかかります。1枚程度なら気にならないレベルですが、大量一括変換には向きません。

Q. SizeKit は AVIF に対応している?

現在 SizeKit は JPEG・PNG・WebP・HEIC/HEIF の入出力に対応しています。AVIF 出力は今後の対応検討候補です。

まとめ

AVIF・HEIC・WebP はいずれも JPEG より優秀な圧縮率を持つ次世代フォーマットですが、得意領域がはっきり分かれています。 Web での汎用性なら WebP、Apple 環境での保存なら HEIC、最高品質の Web 配信なら AVIF──この3つを押さえておけば迷わなくなります。 SNS や他者との共有が絡む場面では、まだ JPEG が最も安全な選択肢です。

HEIC / PNG を WebP に変換する

SizeKit は JPEG・PNG・WebP・HEIC に対応。SNS向けリサイズと形式変換をブラウザだけで完結できます。

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K

こばやん

東京在住のエンジニア・個人開発者。SizeKit 開発者。 Stellars Lab